No615・・・見積損益計算書
見積損益計算書とは、見積財務諸表を構成するもので、総合予算の一つであり、
見積損益計算書は、企業において、単年度経営計画や中期経営計画(中計)の
定量目標の一つとして作成され、見積損益計算書は、予算損益計算書とも
呼ばれています。
この見積損益計算書は、企業の将来の経営成績のあるべき姿を客観的に
示したものであり、あるいは、見積損益計算書は、企業の未来の経営成績を
予想したものとも言えます。
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また、見積損益計算書は、売上予算、仕入予算、在庫予算、製造予算、
販管費予算などの損益計算書を構成する各勘定科目の計画を積み上げて
作成することになり、見積損益計算書の作成が、総合予算の作成の
スタートラインとなります。
そして、予算の作成が、見積損益計算書だけを完成させて予算の作成を
終了していたら、その状態を、製品の製造工程に例えると、原材料を投入して、
製品の一部分が完成したに過ぎない、仕掛品の状態に過ぎないので、
企業の予算としては、非常にお粗末な内容です。
ちなみに、見積損益計算書は、見積貸借対照表を作成して、はじめて、
論理的整合性がある見積財務諸表なので、見積損益計算書だけを
作成することは、売上を増加させるために必要な、設備計画、人員計画、
資金計画などを全く考慮せずに計画した、机上の空論であといえます。
尚、見積損益計算書を含む総合予算の作成は、経営企画室の役割ではありますが、
組織に、経営企画室が存在しない場合は、経理部の役割となります。
なお、自分が作成した資金繰り表や予算、金融機関に提出する財務計画の妥当性に自信が無い方は、
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