No618・・・見積財務諸表
見積財務諸表とは、総合予算である、見積貸借対照表、見積損益計算書、
見積キャッシュフロー計算書のことであり、見積財務諸表は、企業において、
単年度経営計画や中期経営計画(中計)の定量目標の一つとして作成され、
見積財務諸表は、予測財務諸表とも呼ばれています。
この見積財務諸表は、企業の将来の財政状態と経営成績のあるべき姿を
客観的に示したものであり、あるいは、見積貸借対照表は、企業の未来の
財政状態と経営成績を予想したものとも言えます。
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また、見積財務諸表を作成する際の手順と概要は一般的に下記の通りです。
@売上見込みの策定
A事業に必要な組織や設備を基に経費を策定
B売上債権の回収サイトの策定
C仕入債務の支払サイトの策定
D棚卸資産の回転期間の策定
E最低保持すべき現預金残高の策定
F有利子負債の調達額策定
G支払利息の策定
そして、論理的整合性のある、見積損益計算書、見積キャッシュフロー計算書、
見積資金繰り表を作成する為には、見積貸借対照表を必ず作成する必要があり、
見積貸借対照表は、見積財務諸表の中核をなす、最も重要な計画なのです。
尚、見積財務諸表は、一般的に、企業において、予算や財務計画とも呼ばれており、
見積財務諸表の作成は、経営企画室の役割ではありますが、組織に、経営企画室が
存在しない場合は、経理部の役割となります。
なお、自分が作成した資金繰り表や予算、金融機関に提出する財務計画の妥当性に自信が無い方は、
計画の添削評価サービスが付いている、弊社の経営管理講座か、予算作成講座をご利用下さいませ。