財務レバレッジ


財務レバレッジとは、自己資本比率の逆数で、計算式は下記の通りです。


・計算式・・・財務レバレッジ(%) = 総資本 ÷ 自己資本 × 100


この指標は、財務分析における重要な財務指標のひとつでもあり、

企業の成長期には、この指標をフルに活用することにより、

企業の成長スピードを速めることが出来ます。


この財務指標の、レバレッジとは日本語で「てこ」を意味し、

借入金を利用して、自己資金よりも更に大きな資金を動かすことを、

レバレッジを効かすといいます。


また、総資産利益率(ROA)だけを改善したければ、この財務指標を

効かせることで株主資本利益率は改善することが出来ます。


そして、この財務指標を効かせる有効なケースは、他人資本コスト(金利

より、事業利益率が高い時です。


その様なケースでテコを効かせることにより、積極的に借入をして

資金を事業に投資し、レバレッジ効果を利用して更なる収益機会を得ることも

可能です。


また、自社の最適な財務レバレッジを算定する際に、参考にされることが

多いデータとして、同業他社のデータや、同業平均データがあります。


しかし、この財務指標を算定する際に、このような同業データを参考に

することは、何の利用価値が無いだけではなく、害の方が大きいといえます。


何故、利用価値が無く、害の方が大きいのかが理解できていない方は、

財務の基本が理解できていないといえますし、財務分析ができるスキルが

身についていないといえます。


財務分析のスキルが身についているか気になる方は、

財務分析の目的理解していますか?を御覧ください。