No622・・・資金予算
資金予算とは、事業期間において毎期継続的・反復的に繰り返される
事業活動と臨時的・例外的・偶発的な要因による活動を対象とした
資金収支の計画のことです。
資金予算は、損益予算とともに、経常予算を構成するものであり、資金予算だけを作成して、
見積資金繰り表を作成しても、論理的整合性の無い、資金繰り表しか作ることは出来ません。
資金予算は、資金計画とも呼ばれています。
この資金予算には、売上代金回収計画、仕入代金支払計画、
販菅費支払計画などがありますが、売上代金回収計画や
仕入代金支払計画を作成する際は、あるべき姿の売上債権回転期間や
仕入債務回転期間を実現する計画であるべきですが、現実を無視した
計画では意味がありません。
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また、資本予算の計画が無い場合は、資金予算と経常予算を作成すれば、
総合予算である、見積貸借対照表、見積損益計算書、見積キャッシュフロー計算書、
見積資金繰り表が完成します。
そして、資金予算の精度が、経常収支や経常収支比率に大きな影響を与えますので、
資金予算を作成する際は、来期の資金需要とその資金をどのように調達すべきかを
検討することと、来期の総合資金収支を検討することになりますが、その検討の際には、
資金運用表や資金移動表を用いることになります。
尚、資金運用表とは、調達資金の調達先と運用方法・長短バランスを見る為の
表であり、資金移動表は、損益計算書（PL）の各勘定科目と貸借対照表（BS）の
各勘定科目をリンクさせることで資金収支を的確に捉えることができる表です。
なお、自分が作成した資金繰り表や予算、金融機関に提出する財務計画の妥当性に自信が無い方は、
計画の添削評価サービスが付いている、弊社の経営管理講座か、予算作成講座をご利用下さいませ。