No969・・・立退料
立退料とは、土地や建物などの不動産を借りている個人や法人が、貸主の都合で賃貸契約を解除する場合に、
貸主から支払われる金銭のことであり、立退料の相場は地域によって大きく異なるのが一般的で、
貸主は、立退料の請求を、契約書を盾にして拒むことはできません。
この立退料は、可能な限り早く賃貸借契約を終了させて物件の引き渡しを完了させるための和解金ともいえ、
その和解金でもある立退料の金額は、その時の物件のオーナーである貸主と借主の力関係次第で決定します。
また、一般的な、立退料の相場としては、実費となる引越し代に、新たに賃貸する際に発生する契約金を
加えた金額が多いようです。
そして、立退料の税金としては、個人が立退料を貰った場合に発生することになりますが、
貰った立退料の内容により、譲渡所得、一時所得、事業所得の何れかに区分され
所得税がかかることになり、所得の種類によって、立退料の税金の金額を大きく異なります。
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また、法人の立退料の消費税の取り扱いについてですが、立退料は、一種の収益保障や
損害賠償金であるので課税資産の譲渡等には該当せず課税対象外です。
尚、賃貸借契約書内に、明渡しに際して、理由の如何を問わず、立退料である
収益保障や損害賠償金などの一切の請求はできないとの条文があったとしても、
基本的に、貸主は、契約書を盾にして、立退料の請求を拒むことはできません。
ちなみに、立退料の相場の参考として、東京都港区南麻布などの超一等地で賃料を数十万円支払っていた
場合には、一千数百万円の立退料を支払ったケースも普通にありますので、立退料の相場は、
地域・その時の不動産市況・貸主の都合次第では幾らにでも高騰する可能性があります。