経営計画とは、企業のあるべき姿と現在の企業の姿のギャップを
埋める為の定性目標と定量目標の計画で、定性計画と定量計画で
構成されています。
経営計画では、長期・中期・短期の順番で計画を作成し、事業構想を論理的・
客観的に系統立て、将来の損益等の数値が達成可能な具体的アクションプラン
を纏めます。
この経営計画を作成することで、経営管理をすることが可能となります。
経営計画では、経営戦略に基づいた、各種経営目標と、それらの活動結果の
数値計画であり、財務の計画や予算と呼ばれる、財務計画(総合予算)を
作成することになります。
また、経営計画には、M&Aや株式公開準備の計画がある場合には、
それらの計画も盛り込む必要があります。
一般的に経営計画は、事業計画とも呼ばれており、経営計画の作成においては、
経営戦略が最も重要であることはいうまでもありません。
海外との取引がある企業は、為替の影響も考慮して経営計画を作成する
ことになります。
また、経営計画を作成する際は、特に決まったフォーム・フォーマット・
テンプレートを気にする必要はありませんが、自社に適した経営計画構成
にすることを主眼に考えればよく、経営計画のサンプルや雛形にこだわる
必要はありません。
経営計画の立て方が分からない方は、経営戦略なくして財務戦略なしの頁を
御覧ください。
ちなみに、経営計画において作成する、利益計画と資金計画が財務計画です。
この経営計画を作成する手順としては、最初に長期的な経営ビションに
基づき長期経営計画を整備します。
次に、長期的な経営の方向性とリンクさせて、中期経営計画や単年度経営計画
の異なる時間軸毎に、長期経営計画のあるべき姿と現在の姿のギャップを
埋めるための定量計画と定性計画を立てることになり、定量計画は、
利益計画と資金計画が中心となります。
また、どの時間軸の経営計画を作成する際にも、定量目標である、
総合予算の貸借対照表・損益計算書・キャシュフロー計算書・
資金繰り表の作成は必要です。
尚、経営計画作成の役割を担う部署は、経営企画室か、組織に経営企画室が
存在しない場合は、経理部がその役割を担う部署となります。