No297・・・機関投資家
機関投資家とは、顧客から資金を預り、利益を追求する目的で
大口の資金を、株式・債券・為替・商品・不動産などの市場に
投入し参加している企業や団体の総称で、機関投資家は、
国内だけでなく海外にも存在し、機関投資家は、巨額の資金を
運用している為、株価の形成に大きな影響力を持っています。
■独自の視点による、仕事に役立つ情報、スキルアップ、キャリアアップ、
組織、配置転換、転職、独立などのテーマ別の多彩なビジネス情報。
・ビジネス ・マーケティング ・財務管理情報
・組織の役割 ・部門の仕事 ・起業独立開業情報
この機関投資家には、普通銀行、信託銀行、信用金庫、生命保険会社、
損害保険会社、投資信託会社、年金基金、農林系金融機関、
政府系金融機関、ヘッジファンドなどがあり、大半の機関投資家の
投資スタンスは中長期投資ですが、ヘッジファンドのように
短期投資中心の機関投資家も存在します。
また、機関投資家は巨額な資金を運用している為に、機関投資家が
市場へ資金を投入し始めると、大きな出来高や売買代金となって
現れますので、外国人投資家を含めた機関投資家の投資スタンスが、
株式・債券・為替・商品・不動産などの市場動向を決定するといっても
過言ではなく、機関投資家の投資スタンスを見極めることは、
資産運用をする上でも非常に重要なことなのです。
そして、最近、機関投資家は、株主総会で議決権行使をすることが多く、
物言う株主としても存在感を高めており、物言う株主として以前から
有名なのが、米カルパース(カリフォルニア州公務員年金)等の年金基金で、
最近新聞などのニュースによく登場するのは、スティールパートナーズや
ザ・チルドレンズ・インベストメント・マスターファンド(TCI)などがあり、
その他では、一連のライブドア問題で、インサイダー取引で問題になった
村上ファンドが一時話題になりました。
ちなみに、金融商品取引法では、有価証券投資に係る専門知識と運用経験等を
有する者を、適格機関投資家と呼んでいます。