No1084・・・地盤調査
地盤調査とは、地盤の強度を調べる為に土地の地盤の層(地質学的)と
土地が現在どのような状態(土質工学的)であるかを調べることであり、
建築基準法の改正により、建物を建てる際は地盤調査が基本的に必要となっており、
地盤調査は、地盤や建てる建築物により調査方法が使い分けられています。
この地盤調査の調査方法としては、スウェーデン式サウンディング試験方式とボーリング方式があり、
スウェーデン式サウンディング方式とは、一戸建て住宅に適した地盤調査法で、
鉄の棒を地盤に突き刺して動かし地盤の硬さなどを調べる費用が安価な方法で、
ボーリング方式とは、マンションなどの大規模な建築物に適した地盤調査法で、
機械を利用して地盤の深部まで穴を掘って、地盤の硬さや採取した土の性質を調べる
多額の費用を要する方法です。
また、地盤調査と地盤改良は、安全なマイホームなどの建物を造るためには欠かせないものですが、
地盤改良とは、地盤調査を実施して、軟弱な地盤であることが判明した場合に、
しっかりとした丈夫な基礎をつくる為の、土地の補強をする工事のことで、
地盤改良の主な種類としては、表層改良工法、柱状改良工法、鋼管杭工法があります。
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そして、地盤調査の費用の相場としては、スウェーデン式サウンディング方式であれば
5万円前後が相場ですが、ボーリング方式の場合は、地盤とどれくらいの深さまで穴を掘るのかにより
異なりますが、最低でも30万円前後の費用は必要になるでしょう。
また、一戸建て住宅が液状化や地盤沈下しない為にも地盤調査は必要ですが、
液状化とは、地震の振動によって地盤が一時的に液体のような泥水状態になってしまう現象のことで、
地盤沈下とは、地盤自体が沈んでしまう現象で、地盤沈下の原因としては、液状化現象などの人工的な
要因により地盤沈下する場合と、地震などによる地殻変動を原因とするケースがあります。
尚、住宅瑕疵担保履行法が2009年10月より施行されて、
住宅を建てる際には地盤調査が義務化されていますが、住宅瑕疵担保履行法とは、
住宅の主要構造部分と防水部分に関する瑕疵を10年間保証する為の補償制度です。
ちなみに、東日本大震災以降、地盤調査の需要が拡大しておりますが、地盤調査の需要が拡大していること
を裏づけることとして、地盤調査専門の企業である地盤ネット株式会社が上場をしております。
この地盤ネット株式会社が属する地盤調査のマーケットは当面拡大することは間違いありませんが、
地質調査技士の確保等が、地盤ネット株式会社をはじめとする地盤調査業界の課題であるといえます。