No940・・・対顧客電信買相場
対顧客電信買相場とは、企業や個人などの顧客が円を外国通貨に交換する場合の
レートのことを指しており、対顧客電信買相場は、銀行が企業や個人などの
顧客から買う時のレートともいうことができ、対顧客電信買相場は、TTBとも呼ばれています。
この対顧客電信買相場は、各通貨ごとに異なりますが、米ドル円の場合は、
当日の基準外国為替レートである対顧客電信仲値相場(TTM)に1円を加えた値が対顧客電信売相場(TTS)であり、
対顧客電信買相場(TTB) は、当日の基準外国為替レートである対顧客電信仲値相場(TTM)から
1円をマイナスした値となります。
ちなみに、対顧客電信買相場の英語表記は、Telegraphic Transfer Buying rateであり、
この頭文字を取ってTTBと呼ばれていることがあります。
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また、外貨建取引の売上高を会計処理する場合の、取引発生時点の為替相場(為替レート)とは、
取引日の対顧客電信買相場(TTB)か対顧客電信仲値相場(TTM)のことで、継続適用を条件に、
取引日の属する月の前月や前週の平均相場のような、1ヵ月以内の一定期間内の対顧客電信買相場(TTB)か
対顧客電信仲値相場(TTM)の平均値を適用することも出来ます。
そして、外貨預金の預入の際は対顧客電信売相場が適用され、外貨預金の払出時には対顧客電信買相場が
適用されるので、仮に、預入時と払出時の為替レートが同じであっても、預け入れ時の元本割れを
するリスクがあります。
尚、銀行は、対顧客電信買相場を決定する為の対顧客電信仲値相場を、
毎日午前10時頃のレートを基準に決定しています。