No698・・・配賦基準
配賦基準とは、本社経費・部門共通費・製品共通費などの費用を、
部門や製品などに配賦する基準のことで、配賦基準は、配賦する費用の
内容に適した基準を用いることが基本であり、配賦基準には、部門の人数、
部門の事務所使用面積、機械稼働時間などがあります。
この配賦基準は、費用は発生しているが、その費用と費用の発生源を
直接結びつけることが不可能な場合にする配賦のルールなので、
配賦する費用の内容によって、配賦基準をを使い分けることになります。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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ちなみに、製造間接費を配賦する際の配賦基準は、価値的基準と物量基準があり、
それぞれの内容は下記の通りです。
価値的基準
①直接材料費基準
製造原価の大半が、原材料である場合に、直接材料費を基準に、
製造間接費を各製品に配賦する方法。
②直接労務費基準
製造原価の大半が、直接労務費である場合に、直接労務費を基準に、
製造間接費を各製品に配賦する方法。
③素価基準
製造直接費(直接材料費・直接労務費・直接経費の合計)を基準に、
製造間接費を各製品に配賦する方法。
物量的基準
①生産量基準
各製品の生産量を基準に、製造間接費を各製品に配賦する方法。
②直接作業時間基準
製造の大半が、直接作業である場合に、各製品の直接作業時間を基準に、
製造間接費を各製品に配賦する方法。
③機械作業時間基準
製造の大半が、機械作業である場合に、各製品を製造する際に、
機械を稼働した時間をを基準に、製造間接費を各製品に配賦する方法。
尚、配賦基準を決定する際は、どれか1つの基準だけで、配賦するのではなく、
複数の基準を組み合わせて、配賦するなどの対策を考えておく必要があります。