No505・・・製造間接費
製造間接費とは 損益計算書の製造原価を構成する要素の1つであり、
製品を生産する過程で発生したどの製品にも特定できない費用を
処理する費用の勘定科目で、製造間接費には、 間接材料費、間接労務費、
間接経費があり、製造間接費は、製造ラインにおける作業時間や
製造ラインの占有面積比などの、合理的な配賦基準を基に各製品に
配賦されます。
ちなみに、製造予算では、製品の生産量、原材料在庫、仕掛品在庫、製品在庫、
製品製造原価を作成することになり、製造予算を作成することは、製品の予定原価を
設定することです。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
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尚、製造間接費に含まれる、間接材料費、間接労務費、間接経費の内容は下記の通りです。
製造間接費の概要
①間接材料費の内容としては、直接材料費以外の、製品の製造過程に
おいて工場で消費される補助材料費、工場で消費される消耗品費、
消耗工具器具備品費などが該当します。
②間接労務費の内容としては、直接労務費以外の、特定の製品の費用と
認識できない、工場で働く工員の、賃金、給料、雑給、賞与、
退職給付引当金繰入額、法定福利費のことです。
③間接経費の内容としては、直接経費以外の、工場や機械装置などの
保守修繕費用や減価償却費、工場で発生する水道光熱費や
通信費などが含まれます。
また、製造間接費は、最終的には各製品に配賦されることになりますが、
配賦とは、各製品の製造の為に要した費用であることは間違いないが、
どの製品にどれくらい要したか客観的に把握することができない為に、
配賦という、合理的な費用配分ルールを作成し、製造間接費を各製品の
費用として割り振ることです。
尚、製造間接費の適正な配賦基準を設定するためには、配賦をしようとする
材料費、労務費、経費の発生原因を特定し、その費用の効果を検討したうえで、
配賦基準を設定することがポイントです。
■製造予算の作成に関連する各項目の説明は下記ページをご覧ください。
①商品回転期間
②商品回転率
③仕掛品回転期間
④仕掛品回転率
⑤原材料回転期間
⑥原材料回転率
⑦在庫管理
⑧在庫計画
⑨在庫投資
⑩適正在庫
※製造間接費の仕訳例は下記の通りです。
例・・・製造間接費である経費1000を、製造間接費に振替えた場合。
(借方) | (貸方) | ||
製造間接費 | 1000 | 経費 | 1000 |
製造間接費に関連する用語
※製造原価(当期製品製造原価)、当期総製造費用
※ 製造原価明細書(製造原価報告書)、損益計算書(PL)