No762・・・部門別個別原価計算
部門別個別原価計算とは、製造間接費については、部門個別費と部門共通費に
分類して、部門個別費は特定部門に賦課し、部門共通費については、合理的な
配賦基準を用いて各部門に配賦する原価計算のことです。
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この部門別個別原価計算のポイントは、部門別の原価管理が出来るように、
各部門の製造間接費を、製品の製造を直接行う製造部門と、製品の製造を
間接的にサポートする補助部門に分類することです。
また、部門別個別原価計算では、発生した部門を直接特定できる部門個別費については、
特定部門に賦課し、複数の部門で共通して発生する部門共通費については、各部門共通費に
関連する配賦基準を用いて、各部門に配賦することになります。
ちなみに、一般的な各部門共通費毎の配賦基準としては下記の通りです。
一般的な各部門共通費毎の配賦基準
不動産賃料・・・各部門の使用している床面積の割合
固定資産税・・・各部門の使用している床面積の割合
建物保険料・・・各部門の使用している床面積の割合
工場償却費・・・各部門の使用している床面積の割合
工員厚生費・・・各部門の従業員数の割合
尚、部門別個別原価計算にて、補助部門に集計した補助部門費は、各製造部門に
配賦することになりますが、その配賦方法には、直接配賦法と相互配賦法があり、
直接配賦法とは、補助部門費を補助部門には配賦せず、直接、製造部門に配賦する方法で、
相互配賦法とは、最初に、補助部門費を、補助部門と製造部門に配賦して、次に、補助部門費を、
製造部門に配賦する方法です。
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