No1407・・・活動基準原価計算
活動基準原価計算とは、業務プロセスをより細かな活動単位に分割して、
製品やサ―ビスを提供するための間接コストを個々の活動ごとの特定の基準を用いてコストを算出し、
合理的に原価計算を行う手法のことで、活動基準原価計算から得られるコスト分析を基にして、
業務効率を改善していく経営手法が活動基準原価管理(Activity Based Management:ABM)です。
ちなみに、活動基準原価計算は、activity based costingと英語表記されるので、
一般的に、ABCと略して呼ばれています。
この活動基準原価計算(ABC)の特徴は、経費を単純な配賦基準に基づき部門に配賦するのではなく、
組織内の活動単位別にコストを集計して、原価計算対象別に集計することで原価を
算出するところです。
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また、管理会計における活動基準原価計算のメリットと活動基準原価計算のデメリットとしては下記の通りです。
活動基準原価計算のメリット
・付加価値を生む活動かどうかの判断材料となること。
・コストが顕在化し、コスト改善の為の可視化ができるようになり、
適正な製品やサービス価格の設定をすることができること。
・非効率なビジネスプロセスを明らかにすることができること。
・各業務プロセスのコストが明確になること。
・非製造業の原価計算が可能であること。
活動基準原価計算のデメリット
・各活動プロセスの把握分析して、改善する為に多くのマンパワーが必要なこと。
・導入をする為に多くの時間を要するので、直ぐに経営に活かすことができないこと。
・活動プロセスを細分化する為に、原価計算の仕組みが複雑になること。
尚、活動基準原価計算は、製造業と比較して間接費が高い非製造業サービス業において、
高精度の原価計算が可能なので、活動基準原価計算の考え方を導入する銀行やサービス業も
非常に多くなっています。