No315・・・GDPデフレーター
GDPデフレーターとは、商品やサービスの物価動向を示す指標の1つで、
GDPデフレーターは、民間消費や政府支出だけでなく、設備投資まで
網羅した経済全体の物価動向を反映した指標であり、GDPデフレーターは、
名目GDP値を実質GDP値で割ることで、経済がインフレであるのかデフレで
あるのかを示す指標なのです。
ちなみに、GDP(国内総生産) とは、国内で、1年間に生みだされた生産物やサービスの
付加価値の金額の合計のことです。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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このGDPデフレーターは、名目GDP値と実質GDP値を用いて算出しますが、
算出結果がプラスであれば、経済全体がインフレーション(インフレ)で
あることを示し、逆に算出結果がマイナスであれば、経済全体は
デフレーション(デフレ)を示していることになります。
企業や投資家サイドからこのGDPデフレーターを見れば、デフレの
経済環境であれば、時間の経過と共に物やサービスの価値が低下していくので、
現金を出来るだけ保有しておくことが好ましい行動となり、積極的に借金をして
投資をする要因にはなりませんが、インフレの経済環境であれば、
時間の経過と共に物やサービスの価値が上昇していくので、
現金を保有しているだけでは現金が実質的に目減りしてしまう為に、
積極的に借金をして投資をする要因になります。
よって、市場経済の元では、GDPデフレーターがプラスであることは、
企業活動や投資家の活動にとってプラス要因であるため、GDPデフレーターが
マイナスからプラスに転換するタイミングが、大局的には、企業や投資家に
とって積極的な投資行動に移る時期といえますし、株式は基本的にデフレよりも
インフレに強い金融商品であるので、日経平均株価などの株価指数にも
GDPデフレーターの結果は影響を与えるともいえます。
尚、GDPデフレーターは、ある期間の結果を示す遅効性の指標ですが、
インフレの先行指標としては、CRB指数やバルチック海運指数(BDI)等があり、
それらの指標は日々変化する為に、インフレの重要な先行指標として
利用価値があります。
ちなみに、GDPデフレーターは、内閣府が3ヵ月毎に算出し公表しています。
計算式・・・GDPデフレーター=名目GDP÷実質GDP