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Ogata Investment 株式会社は、経営財務・予算作成コンサルティングを専門とする会社です。

忠実義務

忠実義務<経営者の為の用語集経営財務情報








No252・・・忠実義務


忠実義務とは、委託者から委任を受けた受託者が当然に果たすべき、

社会通念上、通常要求される注意義務のことで、忠実義務は、

善管注意義務とともに、会社と委任関係にある取締役が守るべき

義務の1つなのです。


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(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)

財務指標データ






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この忠実義務をもう少し噛み砕いて説明すると、

委託者から委任を受けた受託者が業務を遂行する場合は、

委託者と受託者の利益が衝突するような場面では、

自分の利益を優先させるのではなく、委託者の利益を

優先させなさいという注意義務なのです。


一般的に、この忠実義務に違反して会社等に損害を与えた場合は、

委託者が受託者に損害賠償を請求するケースにまで発展することが

あります。


このような忠実義務は、委託者から委任を受けた受託者からすれば

当然のことなので、忠実義務を守れるかどうかは、受託者の現在の職業や

社会的地位又は能力とは関係なく、受託者の人間性が最も重要なポイントでしょう。


この忠実義務は、会社の経営者の一員である取締役に対して

問われることが多く、取締役が問われる主な忠実義務は、

競合取引の制限と利益相反取引の禁止で、これらをもし実行する場合は、

事前に取締役会や株主総会の承認を受ける必要があり、

実際にこれらに該当する取引を行なった場合は、

取締役会に報告しなければなりませんし、独断でこのような取引を行い

会社に損害を与えた場合は、場合によっては、株主から株主代表訴訟

受ける場合もありえます。


尚、忠実義務の競合取引の制限とは、取締役自身が、会社と同じ業種の

事業を営むと、会社の利益を損なう可能性があるために、そのような行為を

制限しようとすることで、忠実義務の利益相反取引の禁止とは、

取締役自身が会社と直接取引きをすると、会社の利益を損なう可能性が

あるために、そのような行為を制限しようとすることです。