No397・・・債務保証
債務保証とは、債務者が債権者に対する債務を履行しない場合に、
第三者が債務者の債務を支払うことを保証したことであり、債務保証も
偶発債務の１つで、債務保証は簿外債務になる可能性があるものなので、
注記事項として開示対象になっています。
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この債務保証は、債務保証をした債務者が債権者に対する債務を
履行しない場合に発生する偶発債務なので、もし、そのような事態が
おこれば、債務保証をした保証人は代位弁済をすることになり、
代位弁済をした場合、債務者に対して求償権が発生しますが、
現実的に保証人がこの求償権を行使することは稀であり、そもそも、
債務者とは債務保証をするほどの関係であった為、このような権利が
あったとしても特に利用価値が無いことが多いといえます。
また、偶発債務とは、手形裏書や手形割引をした時、債務保証をした時、
引渡をした商品やサービスに対して各種の保証をした時、裁判などで
賠償義務を負う可能性がある係争事件を抱えている時、その他、
現在発生していない債務で、ある条件を満たした場合に、将来において
発生する可能性のある債務のことなのです。
そして、債務保証のような偶発債務は、その内容を財務諸表に注記する
必要があります。
また、CDSの売り手は債務保証をした保証人のようなものですが、
そのCDSとは、取引の保証人になる売買のオプション取引のことで、
企業の信用リスクが高まると、当然CDSの価格が上昇しないと取引の
保証人になろうとする人が現れないために、必然的に企業の信用リスクを
取引するCDSの価格は高くなることになります。