No88・・・三角合併
三角合併とは、株式交換を利用したM&Aの1つの合併スキームで、
三角合併は合併に際して自社株式でなく自社の親会社株式を消滅会社の
株主に交付する合併であり、三角合併と呼ばれる理由は、買収される企業と
買収をする企業、そして買収をする企業の親会社の3社が関係する為です。
新会社法での対価の柔軟化により三角合併が導入される前は、
買収される会社株主には、存続会社の株式が割り当てられてきましたが、
三角合併が導入されると、企業の吸収合併などの際は、存続会社の株式以外の
金銭その他の財産を交付することが認められています。
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また、三角合併のメリットは、合併を行う企業にとって、
現金による買収ではなく、自社の株式を使える点にあり、
買収の資金調達に手間取るなどして、買収のチャンスを逃すこともなくなり、
自社の株価が高い評価を得ている時は、更にメリットが増加します。
そして、三角合併も合併の1つの手段であり、買収する企業と買収される企業の
経営者が協議の上、合併に必要な手続きを進めるところも通常の合併とほぼ同じなので、
TOBと比べると友好的なM&Aの仕組みといえます。
尚、三角合併も合併であるために、株主総会の特別決議による承認を要し、
特別決議成立の要件を満たすことで三角合併は成立します。
ちなみに、三角合併の第一号は、米国のシティグループによる
日興コーディアルグループの買収でした。
三角合併に関連する用語
※MBO(マネジメントバイアウト)、M&A
※合併
※新設合併、吸収合併、合併比率
※対等合併、簡易合併制度、株主総会