No86・・・日本の輸出状況(2008年1月〜11月)
財務省の貿易統計より、2008年1月〜11月の
日本の国別輸出状況を確認してみました。
記事の内容を分かりやすくする為に、記事の中の数字は、
米ドル円為替レートを、1ドル100円で計算しています。
2008年1月〜11月の日本の輸出総額は、約72.4兆円でした。
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次に、2008年1月〜11月の輸出額上位5カ国は次の通りです。
@米国・・・12.6兆円(17.4%)
A中国・・・11.6兆円(16.0%)
B韓国・・・ 5.5兆円( 7.5%)
C台湾・・・ 4.3兆円( 5.9%)
D香港・・・ 3.7兆円( 5.1%)
次に、2008年の1月〜11月の地域別輸出額シェアは次の通りです。
@アジア49.4%
A米国17.4%
B欧州15.3%
Cその他17.9%
ちなみに、2000年の中国の輸出シェアは約6%で、米国は約30%でした。
客観的なデータで見る限り、日本の輸出産業は米国や欧州に
依存しているのではなく、アジアに依存していることがはっきりしています。
そして、この傾向は年々更に強まっています。
高成長が続くアジアの中心に位置する日本の経済がこれから更に景気が
悪化すると考えるのは悲観的すぎるのではないでしょうか。
しかし、新聞やテレビでの経済問題の報道はアメリカや欧州が中心になっています。
このような偏った報道に惑わされず、客観的な数字を基に、投資判断はするべきでしょう。