No100・・・資産効果
株価には、資産効果や先見性があるとよく言われます。
一般的な株式市場の特徴として説明される内容としては、
株式市場は、あらゆる材料や状況を織り込み、経済や景気の先行きなどを
示すと説明されることが多く、これが株価には、経済や景気の先見性が
あるといわれるところです。
確かに、業績が回復する企業が増え景気が回復することで
株価も上昇するということは理屈に合いますが、
株価の上昇には別なプラス面もあるはずです。
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それは、株式や不動産などの資産価格が上昇することによる
資産効果によって、景気回復が後押しされることです。
資産効果とは、株式や不動産などの資産価格の上昇により、
通常の消費や通常の投資以上に消費や投資をする割合が増加する現象のことです。
その資産効果の具体例としては、株式投資の経験がある方なら
誰でも心当たりがあるでしょうが、個人投資家が株式投資で利益を得た場合は、
その利益の全部又は一部で、以前から欲しかった何かを購入したり、
あるいは、普段は行くことがない高級な寿司屋などで食事をしたことなとが
資産効果に当たります。
また、企業の場合の資産効果には、保有する株式や不動産の価値が
上昇することでリスク許容度が増加し、それらの株式や不動産を
有効活用して、新規事業へ進出する為の設備投資を実行したり、
M&Aを実行したりすることが資産効果そのものなのです。
そのような資産効果は、世界の主要企業の業績が回復しその効果で
景気や経済が回復するよりは、遥かに即効性があり、
経済にプラスの効果があるはずです。
逆に、株や不動産などの資産価格が下落すれば、
それらの資産を保有する企業や個人は、逆資産効果により、
投資や消費を控えるようになってしまうはずです。
このように、株価には先見性があるどころか、
株や不動産などの資産価格の上昇こそが経済を上向かせる効果があるのです。
よって、株価に先見性が無いとは言い切りませんが、
株や不動産などの資産価格が上昇することによって発生する資産効果は、
計り知れない経済効果があるはずなので、世界の主要国が株式や不産などの
資産価格を上昇させる政策をとることこそが、最大の景気・経済対策なのだと考えています。