No133・・・1株利益(EPS)
1株利益(EPS)とは、当期純利益を発行済み株式数で割ったもので、
1株利益はPER(株価収益率)を算出する為にも必要で、
PERは1株利益の何倍まで株価が買われているかを示し、
1株利益は企業価値を評価する上でも重要な指標です。
この1株利益は、実績よりも、予測の1株利益の方が重要で、
現在の1株利益だけで、企業の収益力を判断するのはナンセンスで、
企業の潜在的な1株利益や将来の1株利益がどう変化するかが
企業価値評価では特に重要になります。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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また、成長企業の1株利益は、その伸び率が大きい為に、
PER(株価収益率)は、一般の企業よりも高くなることが一般的で、
成長産業の1株利益も、伸び率が大きい為に、成長企業と同様に、
一般の産業に比べて、PERも高くなります。
これと反対に、成熟した企業では、1株利益の伸び率が鈍化するか、
ゆるやかに1株利益が減少傾向になっていく為に、PER(株価収益率)は、
一般の企業に比べると低くなることが一般的で、成熟産業の1株利益も、
伸び率が鈍化するか、ゆるやかに1株利益が減少傾向になっていく為、
成熟した企業と同様に、PERも低くなります。
そして、投資をする際には、投資対象企業の1株利益やPER(株価収益率)だけで
判断するのではなく、規模別・業種別平均の1株利益やPERと比較して、
その企業の1株利益やPERから見た企業価値を評価することになります。
尚、上場企業の業界平均の1株利益やPER(株価収益率)、1株純資産(BPS)や
PBR(株価純資産倍率)の数値データは、東京証券取引所のHP上で、
各月末現在の規模別・業種別データ(連結・単体)が公表されている為、
投資の際には、東証のHPにアクセスすることにより、投資対象企業の数値データと
規模別・業種別数値データを比較することが出来ます。
ちなみに、投資を実行する際には、間違っても実績の1株利益や、
今期予測の1株利益のみで、企業を杓子定規に評価することは、
その企業の本来の企業価値を見誤りますので、数字の背景にある本質的な
企業の競争力の源泉を把握することが重要になってきます。