No134・・・PER(株価収益率)
PER(株価収益率)とは、株価を1株利益で割ったもので、
PERは1株利益の何倍まで株価が買われているかを示し、
PERが低いほど企業価値が割安であると判断でき、
PERは企業価値を評価する上でも重要な指標です。
このPERは実績よりも、予測のPERの方が重要で、現在のPERだけで、
企業の収益力を判断するのはナンセンスで、企業の潜在的なPERや将来のPERが
どう変化するかが企業価値評価では特に重要になります。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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また、企業には成長ステージというものがあり、PERも、成長ステージが
スタートアップしたばかりの創業まもないころや、アーリーステージ で
ある成長の初期段階で、売上高と利益が着実に増加しているような
企業であれば、株価も将来の利益を織り込む動きになって、
成長性というプレミアムによりPERも一般の企業よりは高くなり、
逆に、成長ステージが進展した成熟した企業は、
PERも低くなる傾向があります。
尚、企業の成長ステージは大きく次の4段階に分けることができ、
それぞれの成長ステージによって、利益の成長スピードも変化する為に
PERも成長ステージ毎に変化することになります。
企業の成長ステージ
@スタートアップ・・・・設立前もしくは創業まもない段階
Aアーリーステージ・・・自社の柱となる製品・商品・サービスがあり、
それらの事業を開始している段階
Bミドルステージ・・・・事業が軌道に乗って、本格的な成長を遂げる段階
Cレイターステージ・・・企業活動が軌道に乗って業績が安定期に入った段階
そして、投資をする際には、投資対象企業の1株利益やPER(株価収益率)だけで
判断するのではなく、規模別・業種別平均の1株利益やPERと比較して、
その企業の1株利益やPERから見た企業価値を評価することになります。
尚、上場企業の業界平均の1株利益やPER(株価収益率)、1株純資産(BPS)や
PBR(株価純資産倍率)の数値データは、東京証券取引所のHP上で、
各月末現在の規模別・業種別データ(連結・単体)が公表されている為、
投資の際には、東証のHPにアクセスすることにより、投資対象企業の数値データと
規模別・業種別数値データを比較することが出来ます。
ちなみに、投資を実行する際には、間違っても実績のPERや、今期予測のPERのみで、
企業を杓子定規に評価することは、その企業の本来の企業価値を見誤りますので、
数字の背景にある本質的な企業の競争力の源泉を把握することが重要になってきます。