No1366・・・日本たばこ産業株式会社法
日本たばこ産業株式会社法とは、JTの事業領域やJTに対する日本政府の関わりについて
定めた法律の事で、日本たばこ産業株式会社法には、この法律に基づいてJTが発行する
担保付の社債の一つであるJT債についての規定もあり、JT債は、他に債権者が複数いる場合でも
他の債権者に優先して発行会社の総資産について債務の弁済を受けることができる
先取特権がついた債券です。
この日本たばこ産業株式会社法に基づいて発行されるJT債は、一般担保付社債とも呼ばれ、
一般担保付社債は、特別法に基づいて発行される担保付の社債の一つで、一般的な企業が、
一般担保付社債を発行することは不可能であり、一般担保付社債を発行できる企業としては下記の企業です。
一般担保付社債を発行できる企業
■電気事業法に基づいて電力債を発行できる各電力会社
■日本電信電話株式会社法に基づいてNTT債を発行できるNTT
■日本国有鉄道法に基づいてJR債(鉄道債券)を発行できる各JR会社
■帝都高速度交通営団法に基づいて東京交通債券を発行できる東京メトロ
■放送法に基づいて放送債券を発行できるNHK(日本放送協会)
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ちなみに、JT債と同種の電力債に関しては、福島原発で事故を起こした東京電力が発行している電力債と
原子力損害賠償金との関係が話題になっていましたが、仮に、東京電力が破綻処理される場合は、
現在の法律上は、特別先取特権、一般先取特権がまず優先され、その次に、電力債が
優先されることになっており、原子力損害賠償金は、銀行融資と同じ一般債権なので、
東京電力が破綻処理された場合は、原子力損害賠償金が返済される可能性が低くなります。
日本たばこ産業株式会社法に関連する用語
※電気・ガス業セクター
※格付け
※特別債、資金調達、債券
※国債
※地方債
※デフォルト
※一般担保付社債
※電気事業法
※日本電信電話株式会社法、NTT債
※JR債(鉄道債券)
※JT債
※東京交通債券
※放送債券
※先取特権
※ソブリンリスク、ソブリン債、債券
※超長期国債
※プライマリーバランス、基礎的財政収支、経常収支、経常収支比率、基礎的財政収支比率
※社債
※ミニ公募債
※情報・通信業セクター
※陸運業セクター
※食料品セクター