No1309・・・先取特権
先取特権とは、債権者が複数いる場合でも、他の債権者に優先して債務の弁済を受けることが
できる民法上の権利のことで、先取特権の読み方は、「せんしゅとっけん」と読むのではなく、
「さきどりとっけん」と読みます。
この先取特権は、特殊な債権を保有している債権者に与えられる法律上の権利であり、
先取特権は、留置権ととともに法定担保物権です。
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また、先取特権の種類は、債務者がどのような物を裁判所を通じて競売できるかにより、
下記の3つに分けることができます。
先取特権の種類
■一般の先取特権・・・債務者の総資産を競売できる先取特権。
■不動産の先取特権・・・債務者の不動産を競売できる先取特権。(特別の先取特権)
■動産の先取特権・・・債務者の動産を競売できる先取特権。(特別の先取特権)
尚、先取特権については、福島原発で事故を起こした東京電力が発行している電力債と
原子力損害賠償金との関係が話題になっていましたが、仮に、東京電力が破綻処理される場合は、
現在の法律上は、特別先取特権、一般先取特権がまず優先され、その次に、電力債が
優先されることになっており、原子力損害賠償金は、銀行融資と同じ一般債権なので、
東京電力が破綻処理された場合は、原子力損害賠償金が返済される可能性が低くなります。
ちなみに、東京電力をはじめとする電力会社が発行している電力債は、一般担保付社債ですが、
一般担保付社債とは、社債を発行する会社の総資産について、その他の債権者よりも優先して弁済を
受けることができる権利がついた債券のことで、一般担保付社債を発行できるのは、電力会社、NTT、
、JR、東京メトロなどの一部の公益企業のみに法的に認められているステータスの高い債券です。
先取特権に関連する用語
※共益費
※質権
※留置権
※根抵当権、抵当権
※担保権
※電気・ガス業セクター
※電気事業法
※NTT債、日本電信電話株式会社法
※JR債(鉄道債券)、日本国有鉄道法
※JT債、日本たばこ産業株式会社法
※東京交通債券、帝都高速度交通営団法
※放送債券
※特別債、資金調達、債券
※国債
※地方債
※ミニ公募債
※デフォルト