No1325・・・ソブリンリスク
ソブリンリスクとは、国家の信用リスクや国家破綻リスクのことで、
一般的に、ソブリンリスクが存在するといわれる場合は、国が発行している国債が
デフォルト(債務不履行)に陥る可能性を指摘しており、ソブリンリスクが発生している国の
国債や通貨は急激に下落することになり、ソブリン債は、各国の政府や政府関係機関などが
発行や保証をしている債券の総称です。
このソブリンリスクが発生した国では、国債、為替、株式市場が下落をすることになりますが、
国債についていえば、国債の価格自体が大幅に下落して金利が急上昇するので、事実上、国債を新規に発行して
資金調達をすることが難しくなりますし、株式場では、国債を大量に保有する金融機関は、多額の損失懸念から、
倒産リスクが台頭して、泥沼ともいうべき下落をするようになりますし、為替に関しては、自国通貨は、
売られる一方となりますので、インフレ(インフレーション)懸念が増すことになり、
ソブリンリスクが発生した国は、経済が大混乱することになります。
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(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
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ちなみに、ソブリンリスクのソブリンの意味としては、独立国家、君主、国王、統治者という意味です。
また、2010年からのギリシャ危機は、まさしくソブリンリスクですが、その危機は、
2011年の8月現在でも終息する気配を見せず、ギリシャが発行している短期国債の利回りは40%台に
達するほど深刻さは昨年よりも激しさを増し、更に、ギリシア危機は、他のユーロ圏のイタリアやスペインにも
飛び火してユーロ危機になっており、欧州中央銀行(ECB)が、大量のユーロマネーを刷って、
暴落しているイタリア国債やスペイン国債を買い支えています。
(2011年の8月に金地金の価格が急騰した理由の一つは、無秩序な中央銀行の通貨の発行が原因といえます)
尚、イタリアとスペインの経済規模を足すと、ユーロ圏の約3割に達しますので、イタリアとスペインの
ソブリンリスクが終息しなければ、その危機が、ユーロ圏の中核であるドイツやフランスにまで飛び火する
可能性もあり、ソブリンリスクがドイツやフランスにまで飛び火してしまえば、ユーロ圏の国債とユーロが
暴落して、2008年のサブプライムローンを原因とした、リーマンショックである金融危機を上回る
世界経済を震撼させるほどの金融危機が発生する可能性があるでしょう。
ソブリンリスクに関連する用語
※CDS、オプション取引
※CDO、住宅ローン、社債、債券
※特別債、資金調達、債券
※ストリップス債
※フィキシングメンバー
※アメリカ新通貨発行と金本位制度
※GSR(ゴールドシルバーレシオ)
※新円切換
※米国債と借金の本質
※通貨発行益(シニョリッジ)
※通貨スワップ取引、金利、デリバティブ取引(金融派生商品取引)
※クーポンスワップ取引
※為替予約
※スワップ取引、キャッシュフロー
※コモディティスワップ取引
※国際スワップデリバティブ協会(ISDA)