No1396・・・クーポンスワップ取引
クーポンスワップ取引とは、元本交換をしないデリバティブ取引(金融派生商品取引)のことで、
クーポンスワップ取引は、輸出を行う企業や輸入を行う企業が、為替リスクをヘッジする為に
利用しています。
このクーポンスワップ取引のスワップ取引とは、あらかじめ取引当事者間で合意された条件に基づいて、
将来のキャッシュフローを交換する取引のことであり、スワップ取引の種類としては、
金利スワップ取引、通貨スワップ取引、コモディティスワップ取引、クーポンスワップ取引などがあります。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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クーポンスワップ取引は、一般的に、オーストラリアドルなどの金利の高い
通貨を利用した取引が多く行われました。
ちなみに、イタリア料理チェーン店のサイゼリヤは、サブプライムローンの問題が起こった
2008年に豪ドルのクーポンスワップ取引で約153億円の巨額損失を計上しています。
また、以前は、為替リスクを軽減する為の方法としては、為替予約しかなかったのですが、
クーポンスワップ取引が開発されてからは、クーポンスワップ取引を貿易取引の為替リスクヘッジの手段として
利用する企業が増えています。
尚、長期のクーポンスワップ取引は、想定外に相場の変動が大きくなってしまうと
巨額損失を招く可能性がありますので、クーポンスワップ取引などのデリバティブ取引を
利用する際は、仕組みを理解した上で活用する必要があります。
クーポンスワップ取引に関連する用語
※為替予約
※サブプライムローン
※国際スワップデリバティブ協会(ISDA)
※CDS、オプション取引
※CDO、住宅ローン、社債、債券
※ソブリンリスク、信用リスク、国債、デフォルト(債務不履行)、ソブリン債、債券