No1・・・経営の経験がない人間に経営企画が出来るのか
企業の経営企画は、管理系職種のサラリーマン社員にとっては人気もあり、
憧れの職種であると思いますが、このコラムを進める前にもう一度一般的な
経営企画の仕事内容を確認してみましょう。
この経営企画室とは、企業が定めた経営方針や経営戦略に従い、単年度事業計画、
中期経営計画の策定と計画案を作成する為に、マーケティングから営業、財務、
人事に至るまでの事前調査が必要で(当然それらの幅広い経験とスキルが必要です)、
策定した財務計画に対して予算実績管理をする等の一連のPDCAサイクルを
運用することにより、中計などの計画と実績のギャップの課題を掴み、全社の
業務遂行に当たり経営資源の最適な配分を行なう部署なのです。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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・経営管理セミナー ・予算作成セミナー ・予算作成通信講座 ・経営管理通信講座
※経理・財務・経営企画業務の利益貢献度・各種管理業務合理化の後に残るもの・不動産相場情報
・経理業務の利益貢献度・経理業務の合理化の後に残るもの・いる社員といらない社員・日本の不動産相場
確かに経営企画室は、業務内容も華やかでトップマネジメントに近い立場で
働けることもあり、人気になっても当然な職種ではあります。
しかし、誰にでも、経営企画室の業務が遂行出来るわけはなく、特にこの部署の
中心メンバーになる人物には、経営を自ら経験したことがあるか、それに準ずる
ようなキャリアは当然必要です。
もし、経営に関する経験が無い人間が、経営企画室の中心になっているとしたら、
その企業の発展や業績の向上はありえないでしょう。
その様な経験のない人間が経営企画室の仕事をすることを、違うケースで例えるなら、
格闘技経験のない素人にいきなり格闘技の世界チャンピオンを決めるリーグ戦に
参加して、そこそこの成果を期待するぐらい無謀なことです。
以上のことからも、経営企画の業務が一番的確にこなせる人は、企業経営者を
置いて世の中にはいないことは明らかですが、なかなかその様なキャリアがある
優秀な人材を採用することは難しいはずです。
もし、企業内に経営企画室の機能を設置するとしたら、経営者が考えた概略の
各種計画数値を取り纏める機能と、予算と実績の管理をする機能に限定すれば、
低コストで経営企画室機能の導入は可能でしょう。
※財務、資産、負債、純資産、損益、キャッシュフロー、予算、金融、金利