No259・・・キャリー取引
キャリー取引とは、低金利国の通貨で投資資金を資金調達し、
その国の通貨を他国の通貨に交換して高収益が見込めるものに
投資する取引のことで、キャリー取引は、通常世界で最も低金利で
且つ流動性がある国の通貨が利用され、キャリー取引の主なリスクとしては、
投資対象のリスクと為替リスクがあります。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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また、キャリー取引は、最終的に資金調達した国の通貨で資金を返済する
必要があり、資金調達をした国の通貨が高くなれば、投資で得た収益を
吹き飛ばす可能性もあるので、資金調達をした国の為替相場いかんでは、
投資先の状況に関係なくキャリー取引を解消することもあります。
そして、キャリー取引が一般的に認知されるようになったのは、
円キャリー取引が新聞やテレビ等で報道されるようになってからです。
この円キャリー取引も、当然、日本円が世界で最も低金利であった時に活発になり、
円キャリー取引は、世界の金融機関やヘッジファンドが利用し、彼らが
円キャリー取引で得た資金を世界中の株式市場や債権・商品市場へ
投資した為、円キャリー取引は、世界中の株式市場や原油や金などの
世界の商品相場を大きく上昇させる要因の1つになりました。
ちなみに、円キャリー取引は、円安の要因の1つでもあります。
また、サブプライムローンに起因する金融危機の発生によって、
円キャリー取引の巻き戻しが急激に起こったことが、円高の要因の
1つになっています。
尚、キャリー取引が活発に利用される国の通貨は、その国の通貨を安くする
要因になり、逆にキャリー取引を解消する動きが活発になる国の通貨は、
その国の通貨を高くする要因になります。
キャリー取引に関連する用語
※フィキシングメンバー
※アメリカ新通貨発行と金本位制度
※GSR(ゴールドシルバーレシオ)
※新円切換
※米国債と借金の本質
※通貨発行益(シニョリッジ)