No370・・・為替差益
為替差益とは、保有している外貨建金銭債権などを取得した時の
為替相場より、決済時や期末の為替レートが円安の場合に発生する
収益であり、逆に、取得時の為替レートより決済時や期末の
為替レートが円高の場合は、為替差益ではなく、為替差損となり、
期末において、為替差益と為替差損の双方に残高がある場合に
おいては、相殺して残った勘定科目の方を損益計算書に表示する
ことになります。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
■ビジネススキルを磨くマンツーマンセミナーと通信講座等のご案内
※セミナー会場は、JR山手線秋葉原駅徒歩1分(受講可能日時・平日・土日・祝祭日7時〜23時)
※各種通信講座は、受講期間6ヶ月から1年間(電子メールによる質問が何回でも可能)
・経営管理セミナー ・予算作成セミナー ・予算作成通信講座 ・経営管理通信講座
※経理・財務・経営企画業務の利益貢献度・各種管理業務合理化の後に残るもの・不動産相場情報
・経理業務の利益貢献度・経理業務の合理化の後に残るもの・いる社員といらない社員・日本の不動産相場
この為替差益が発生するものとしては、外国通貨、外貨建金銭債権、
外貨建有価証券、外貨建デリバティブ取引なとがあり、これらの
資産が発生した時の為替レートより、これらの資産を決済した場合や、
あるいはこれらの資産を期末に保有していた場合の期末の為替レートより
円安になっている場合に為替差益が発生することになります。
また、企業には想定為替レートというものがありますが、輸出企業の
場合、この想定為替レートよりも実際の為替レートが円安で推移する
と為替差益などの効果により企業業績を押し上げることになりますが、
逆に、想定為替レートよりも実際の為替レートが円高で推移すると
為替差損などの影響により企業業績を押し下げることになりますので、
一般的に輸出入企業などでは、為替変動リスクをヘッジや回避する
ために為替予約をしていることが多くなっています。
そして、企業会計上、外貨建取引を円建てに換算する際に利用される
為替レートは下記の通りです。
@取引発生時点の為替レート
A決算日の為替レート又は決算日前後一定期間の平均為替レート
B期中の一定期間の平均為替レート
尚、実効為替レートや実質為替レートは、特定の2国間の
為替レートを表したものではありません。
※為替差益の仕訳例は下記の通りです。
例@・・・海外に商品1000ドルを掛けで出荷した。(1ドル=100円)
(借方) | (貸方) | ||
売掛金 | 100000 | 売上高 | 100000 |
例A・・・例@の売上代金が普通預金に振り込まれた(1ドル=110円)。
(借方) | (貸方) | ||
普通預金 | 110000 | 売掛金 | 100000 |
為替差益 | 10000 |
ちなみに、ドル円相場などの為替がニュースになった場合などは、上田八木短資などのディーリングルームが
テレビに放映されていますが、 短資会社とは、金融機関向けのコール市場などの短期金融市場で、
銀行間の貸借取引の仲介を行う会社のことです。
為替差益に関連する用語
※財務、資産、負債、純資産、損益、キャッシュフロー
※予算
※金融、金利