No690・・・自己金融
自己金融とは、外部から資金調達をするのではなく、利益留保と
減価償却費などの非現金支出費用によって必要資金を賄うことで、
企業の資金調達には、自己金融と呼ばれる内部金融と外部金融の2つがあり、
仮に、自己金融による金額が大きくても、資金繰りに問題がないとは
言いきれません。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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この自己金融は、厳密には、完全に資金調達になっているのではなく、
その理由は、自己金融効果として、内部留保された金額は、発生ベースで
計上されている為、企業間信用取引が加味されおらず、自己金融効果と
される金額の全てが現金として手元に残るわけではないからです。
ちなみに、外部金融は、企業間信用、直接金融、間接金融で構成されており、
企業間信用取引とは、営業活動をすることにより企業間で発生する債権・債務を、
企業間で定めた条件により、一定期間猶予することです。
また、自己金融は、利益留保と非現金支出費用で構成されていますが、
製造業では、固定資産が多い為、減価償却費が多額に発生するので、
自己金融機能が大きい業種といえます。
そして、自己金融は、一般的に、キャッシュフローの目安になると
いわれることが多いのですが、自己金融には、キャッシュフローに大きく影響する、
運転資金が考慮されていませんので、自己金融の金額を、キャッシュフローと
見ることは無理があります。
尚、厳密に、自力で資金調達した金額を計算したければ、自己金融の金額を
計算するのではなく、営業キャッシュフローやフリーキャッシュフローを
計算するべきです。
自己金融に関連する用語
※財務、資産、負債、純資産、損益、キャッシュフロー
※金融