No565・・・買入債務
買入債務とは、仕入先との、通常の営業取引によって発生した債務である、
買掛金と支払手形のことであり、買入債務は、一般的に、仕入債務と
呼ばれることも多く、買入債務の回転期間は、キャッシュフローにも
大きな影響を与える項目です。
この買入債務を利用した経営管理指標に、売上債権対買入債務比率があり、
売上債権対買入債務比率とは、売上債権の合計額を買入債務の合計額で除して
計算した指標であり、売上債権対買入債務比率は、売上債権の合計額で、
買入債務の合計額をどれくらい支払うことが出来るかを確認する指標です。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
■ビジネススキルを磨くマンツーマンセミナーと通信講座等のご案内
※セミナー会場は、JR山手線秋葉原駅徒歩1分(受講可能日時・平日・土日・祝祭日7時~23時)
※各種通信講座は、受講期間6ヶ月から1年間(電子メールによる質問が何回でも可能)
・経営管理セミナー ・予算作成セミナー ・予算作成通信講座 ・経営管理通信講座
※経理・財務・経営企画業務の利益貢献度・各種管理業務合理化の後に残るもの・不動産相場情報
・経理業務の利益貢献度・経理業務の合理化の後に残るもの・いる社員といらない社員・日本の不動産相場
また、買入債務の平均の支払サイトといえる買入債務回転期間は、
買入債務回転期間を計算した結果が長ければ長いほど資金繰りには
プラスであり、この買入債務回転日数が売上債権回転日数より短ければ、
運転資金が発生することを意味しています。
尚、運転資金とは、在庫投資や仕入の支払と売上の回収にズレが生じる場合に
発生する事業活動をしていく上で必要な資金であり、運転資金は、流動資産の
売上債権と棚卸資産を合計した金額から、流動負債の買入債務を差し引き算出し、
運転資金の管理は資金繰りには
欠かすことが出来ません。
ちなみに、買入債務の回転期間分析においては、買入債務回転期間が小さくなると
企業の資金繰りにとってはデメリットになり、回転率分析においては、
買入債務回転率が小さくなると企業の資金繰りにとってはメリットになります。