No139・・・Qレシオ
Qレシオとは、PBR(株価純資産倍率)の指標に、純資産の含み損益を
加算して計算し、時価ベースのPBRを算出したもので、
Qレシオは実質株価純資産倍率とも呼ばれ、Qレシオは1980年代のバブル相場時に、
地価高騰によって企業価値が割安であること裏付けるために使われた指標です。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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Qレシオが、1倍を下回っていれば企業価値は割安で、Qレシオが1倍を
上回っていれば企業価値は割高と判断します。
またQレシオは、設備投資をする際に実物資産に設備投資をするか、
それとも株価が下落して割安な同業他社を買収するかの投資判断をする際にも
Qレシオが判断材料として参考にされます。
Qレシオが判断材料として参考にされる具体例として、
下記のようなケースがあります。
ある半導体企業のA社が生産能力増強の為500億円の設備投資を検討している
とします。
次に、同業のB社はA社が設備投資を検討している全く同じ設備を
既に保有しているとします。
そして現在、B社の株価は市況の影響を受けて時価総額が100億円にまで
下落しているとします。
そこで、Qレシオの出番になりますが、そのようなケースの時に
あえて実物資産への投資である500億円の設備投資を実行するか、
それともB社の買収を検討するかの判断をする際に、正確な企業価値評価をして
Qレシオを算出し経営判断をするのです。