No276・・・含み資産
含み資産とは、企業等が保有する資産の帳簿価額(取得価格)より
資産の時価が上回っている状態のことで、含み資産は、主に有価証券や
土地などに発生し、含み資産を多く持つ企業は、歴史の古い企業に
多い傾向があります。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
■ビジネススキルを磨くマンツーマンセミナーと通信講座等のご案内
※セミナー会場は、JR山手線秋葉原駅徒歩1分(受講可能日時・平日・土日・祝祭日7時〜23時)
※各種通信講座は、受講期間6ヶ月から1年間(電子メールによる質問が何回でも可能)
・経営管理セミナー ・予算作成セミナー ・予算作成通信講座 ・経営管理通信講座
※経理・財務・経営企画業務の利益貢献度・各種管理業務合理化の後に残るもの・不動産相場情報
・経理業務の利益貢献度・経理業務の合理化の後に残るもの・いる社員といらない社員・日本の不動産相場
また、含み資産を多く持つ企業の特徴としては、土地などの不動産である
固定資産が必要な業種が多く、それらの業種の代表としては、鉄道、不動産、
銀行、百貨店などがあります。
そして、含み資産を多く持つ企業はM&Aの対象にされやすく、
含み資産を多く持つ企業がM&Aの対象にされるケースは、
その企業の株価がQレシオより低い場合で、企業の株価がQレシオより
低い状態は含み資産があることを示しており、M&Aを仕掛ける側にとっては
絶好の投資対象なのです。
以前、ライブドアがニッポン放送に敵対的買収を仕掛けた理由も、
ニッポン放送の様々な含み資産を狙ったものです。
ちなみに、その当時のニッポン放送は、ライブドアによるM&Aを阻止する為に、
自社のコンテンツ等の資産を関連会社に売却しようとする動きを見せた事が
ありましたが、これはスコーチドアースによる対抗策に当たります。
尚、含み資産を多く持つ企業は不動産や有価証券を多額に保有する
企業だけでなく、特許権や版権などの無形固定資産を保有する企業もあり、
このような無形固定資産である版権を保有している企業は、
貸借対照表(バランスシート)にその資産価格が正確に反映されていない為に
1株純資産(BPS)が正確な企業の純資産を示しておらず、株式市場で割安に
放置されていることが多い為、M&Aや株式投資の観点から見ると、
版権ビジネスを展開する企業は狙い目といえます。
含み資産に関連する用語
※フィキシングメンバー
※アメリカ新通貨発行と金本位制度
※GSR(ゴールドシルバーレシオ)
※新円切換
※米国債と借金の本質
※通貨発行益(シニョリッジ)