No564・・・正味運転資本
正味運転資本とは、流動資産から流動負債を差し引いた金額であり、
正味運転資本を計算した結果がプラスであれば、基本的には、資金繰りに
支障は無いと判断できますが、正味運転資本を算出した結果がマイナスであれば、
一般的には、資金繰りが苦しいと判断されます。
この正味運転資本は、計算した時点での、企業の余裕資金がどれくらい
あるのかを示した金額なので、正味運転資本を計算しただけでは、
企業の短期的な支払能力を把握することは出来ません。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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また、正味運転資本がプラスだったとしても、現預金残高が少なく、
流動負債の支払サイトが流動資産の回収サイトより短ければ、
回収と支払のズレによる資金不足で、資金ショートに陥る可能性はあります。
そして、正味運転資本がマイナスの場合は、短期の資金で、1年以上の
長期にわたって使用する固定資産の購入資金を賄っている状態であるので、
当然、資金繰りを圧迫することになり、その様な、正味運転資本がマイナスの状態が、
固定長期適合率が100%を超えている状態です。
ちなみに、固定長期適合比率とは、固定資産をどれくらい長期性資本で
カバーしているかを示す指標で、長期で使用する資産の購入資金は、
財務の健全性を維持する為にも、返済期限がない株主資本や返済期間の長い
固定負債で至近調達することが、基本的な財務戦略といえます。
尚、正味運転資本は、一般的に、正味運転資金と同じ意味で用いられています。
正味運転資本に関連する用語
※流動資産担保融資保証制度
※売掛債権担保融資、ファクタリング、売掛金、完成工事未収入金
※商品、製品、仕掛品、半製品、原材料
※日本銀行
※財務、資産、負債、純資産、損益、キャッシュフロー