No612・・・簡易買収倍率
簡易買収倍率とは、企業を買収(M&A)する際の買収資金が、
どれくらいの期間で回収出来るかを、EV(企業価値)をEBITDAで
割ることにより算出した財務指標(EBITDA倍率)で、簡易買収倍率は、
買収ではなく投資判断の際にも利用される指標であり、一般的には、
簡易買収倍率が、5以下であれば、割安と判断されています。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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この簡易買収倍率は、買収しようと検討している企業が、
どれくらい価値があるかを示す指標ともなり、簡易買収倍率が低いほど、
魅力的な買収対象であることになり、この指標は、グローバル企業の
収益力を比較する、財務指標としても使用されています。
また、簡易買収倍率は、EBITDA倍率の計算の際に用いる EV(企業価値)とは、
株式の時価総額とネット有利子負債とを合計したものであり、
ネット有利子負債とは、有利子負債残高から、現預金や有価証券などの
すぐに換金化できうる資産を差し引いた金額のことです。
ちなみに、株式の時価総額は、企業の株価に発行済株式数を乗じて算出します。
尚、簡易買収倍率以外で、EBITDAを利用した財務指標としては、
EBITDAマージンがあり、EBITDAマージンとは、企業が本社を置く国の、
税率、金利水準、会計基準の違いを取り除いた利益を売上高で割った
指標のことです。
計算式・・・簡易買収倍率=EV(企業価値)÷EBITDA
簡易買収倍率に関連する用語
※財務、資産、負債、純資産、損益、キャッシュフロー