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本当に高いPERの企業の株は買えないのか

 本当に高いPERの企業の株は買えないのかちょっと気になる四方山話経営財務情報








No90・・・本当に高いPERの企業の株は買えないのか


株価が安値圏に低迷している企業や、

株価が安値を更新し続ける企業が市場には溢れていますが、

株価が低迷している原因の1つとして、企業の業績の下方修正が相次ぎ

PERが非常に高くなっていることが理由とされています。


しかし、本当に高いPERの企業の株は買えないのでしょうか?


一般的に、株価が下落する時は、企業の業績が下方修正されたときや

業績の先行きが非常に不透明になった時です。






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それらが原因で株価が下落している時は、PERが高いのは当然で、

場合によっては、赤字に転落するとPERは全く役に立ちません。


しかし、新聞等の報道は、現在の日本の株式市場はPERで見ると割高であり、

更に下落する余地があるとの報道が相変わらず繰り返されています。


この解説は、本当の投資家からすれば、馬鹿げた解説であり、

あまりにも投資を杓子定規に考え過ぎた解説です。


通常、良い投資対象は、安い価格で投資できることはまずありえません。


しかし、一時的な業績等の落込みにより価格が下落した時が、

良い投資対象を安く手に入れることが出来る時なのです。


ちなみに、良い投資対象とは、他の投資対象との比較で良いということであり、

例えば、世界の自動車業界の中で、株価次第で投資したいと思う企業は

どこかであるかを投資家に尋ねたら、

ほとんどの投資家がトヨタに投資したいと答えるはずです。


そのような、自動車業界の中の良い投資対象であるトヨタに投資をする際に、

トヨタ自身のこと以外で最も注意すべきことは、世界の自動車の市場規模が

現在より増加するのか減少するのかの点だと思います。


その自動車業界の市場規模が10年後に、現在より大幅に縮小していれば、

現在のトヨタに投資する価値はあまり無いかもしれませんが、

10年後の世界の自動車需要は間違いなく現在よりも大幅に増加しているでしょうから、

将来のトヨタの業績は、現在のトヨタの業績よりも伸びている可能性が高いはずです。


では、その自動車業界の中で最も良い投資対象である

トヨタが安く買えるときというのは、どんな時なのでしょうか?


それは、現在のように業績が著しく落ち込んでいる時に他なりません。


その様な、著しく業績が落ちている時に、PERが高くて買えないというのは、

杓子定規を通り越して、笑い話にすら聞こえます。


仮に、自動車が無くなる世の中が到来するのなら、これから更なる業績悪化となり、

トヨタですら倒産の可能性もあるのでしょうが、自動車が無くならない限り、

自動車業界で投資をするならトヨタをはずすことはありえないでしょう。


ゆえに、その他の業種に関しても、投資を検討する際は、

全く同じ論理で考えることが自然なことだと思います。