No254・・・債務超過
債務超過とは、貸借対照表の資産合計の金額よりも負債合計の金額が
大きい状態のことで、債務超過は、赤字が続き自己資本を食い潰した
状態でもあり、債務超過の企業は、当然、資金繰りの状態も悪く
資金ショートを起こす可能性が高まっています。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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また、債務超過の企業は、帳簿価額だけを見ると会社の全財産を
売却しても、負債を返済することが出来ない状態なのですが、
必ずしも債務超過の企業が、実際上も債務超過であるかどうかは分からず、
デューデリジェンス(資産査定)を行って見る必要があります。
その一例として、企業が保有する土地の帳簿価額は、時価と大きく
乖離していることがほとんどなので、必ずしも帳簿上で債務超過の
企業が、実際も債務超過であるとは限りません。
しかし、債務超過の企業は、赤字が続いて資金繰りの状態も
逼迫していることがほとんどであり、対外的にも財務が脆弱であると
見られてしまう為、債務超過の状態は、企業の信用力を著しく
低下させることになります。
この債務超過を解消する手段としては、本業の収益力を建て直す、
債権者に債務放棄してもらう、債務の株式化を図る、増資をする等の
手段がありますが、債務超過の金額が企業規模に比べて大きい場合は、
それらのどれか1つの手段で対応するのではなく、全ての考えられ
うる手段を講じて、債務超過を速やかに解消する必要があります。
尚、上場企業が債務超過になった場合、1年以内に債務超過の状態を
解消出来ない時は、上場廃止基準に抵触し、上場廃止になります。
債務超過に関連する用語
※財務、資産、負債、純資産、損益、キャッシュフロー