No636・・・営業債権回転率
営業債権回転率とは、売上高に対してどれくらい営業債権が
回収されているかをを示す財務指標で、営業債権回転率の計算は、
売上高を営業債権残高で割って算出し、営業債権回転率が悪化すると、
資金繰りを圧迫することになり、営業債権回転率は、
財務分析の効率性分析手法でもあります。
※全産業売上債権回転率データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の売上債権回転率データ)
・全産業売上債権回転率
・製造業売上債権回転率
・非製造業売上債権回転率
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また、営業債権回転率が小さくなれば与信リスクも上昇し、
そして、営業債権回転率が小さくなると、更に運転資金が増え
資金コストも増加します。
ちなみに、運転資金は、運転資本、経常運転資金、所要運転資金、
必要運転資金、必要運転資本とも呼ばれています。
この営業債権回転率が悪化する原因は、自社よりも立場が強いクライアントが
増えたことによる回収サイトの長期化や、営業債権の回収遅延が
多数発生していることなどが考えられます。
また、営業債権回転率の改善策としては、まずは、クライアントとの取引条件の
変更になりますが、取引条件変更は難しい課題ですので、自社のブラント力を
上げていく地道な営業・販売活動が必要でしょう。
尚、営業債権回転率は大きければ大きいほど、資金繰りにとっては当然プラスに
影響しますので、営業債権回転率を改善する為に、クライアントとの取引条件の
継続的な改善への取り組みと単純なミスによりクライアントへの営業債権の請求が
遅れることなどを防ぐことは重要なことです。
計算式・・・営業債権回転率 = 売上高÷営業債権残高