No736・・・総資産増加率
総資産増加率とは、基準となる時点から、どれくらい、企業が保有する
総資産が増加しているかを示した財務指標のことで、総資産増加率は、
成長ステージが初期段階の時は伸び率が大きく、総資産増加率は、
総資産成長率とも呼ばれています。
この総資産増加率は、売上高、営業利益、純資産などと異なり、必ずしも
増加することが良いとみなすことが出来ない指標であり、売上高などの
伸び率と比較して、総資産増加率の伸び率が大きい状態が続けば、
それは、企業にとって、危険なシグナルが出ていることを示しています。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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また、総資産増加率が、売上高の増加率や当期純利益の増加率より
大きければ、必然的に、総資産回転期間や総資産利益率(ROA)が悪化することに
なります。
尚、財務体質を改善しようとすると、総資産増加率は、基本的にマイナスになり、
総資産増加率がマイナスになるということは、不要な遊休資産を売却したり、
債権の回収を早めて、資金調達し、その調達した資金で、借入金を
前倒し返済することで負債も減少して、総資産が減少するからです。
総資産増加率の計算式・・・総資産増加率=総資産増加額÷基準年度の総資産