No101・・・相場のサイクル
相場のサイクルは、シンプルです。
まず、相場の中には無数のチャンスが常に存在していますが、
それらのチャンスが衆知になる前に、そのチャンスの存在に最初に気づく
投資家が相場の一番美味しいところを手に入れることが出来ます。
次に、徐々にそのチャンスの兆しがちらほら出てくると、
その兆しに気づいた投資家がそのチャンスの存在に気づき
最初に投資をした投資家に続きます。
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そして、チャンスである事実が世の中に明らかになると、
そのチャンスの存在を知った投資家が最後に参入してきます。
この様な相場のサイクルを理解することは、とても重要です。
これを株式投資に例えると、企業の実際の業績底入れを確認してから、
投資を始めても、株式投資の一番美味しいところが全くなくなります。
よって、投資の世界では、最も嗅覚の鋭い投資家は、
実際の企業業績が回復する前の、業績底入れの兆しに
ほとんどの投資家が気づかない時に投資を開始します。
その次に、企業業績底入れの兆しがちらほら出始めた時に、
それらの兆しに気づいた投資家達がその後に続き、
最後に一般の投資家やサラリーマンファンドマネージャ達の集団である
機関投資家などが、業績回復が鮮明になった時に、
最後に相場に参入してくるのです。
これを株価の動きに例えると、最も嗅覚の鋭い投資家が投資を開始した時は、
その投資対象に誰も興味を持っていないので、株価は下落を続けているか、
横ばいで推移しているときです。
次の投資家が投資を開始してくる時は、株価は出来高が少しずつ増加し、
上昇を開始し始めた時になります。
最後の投資家が投資を開始するころは、株価は出来高を伴い、
大きな上昇をして誰の目にも上昇相場に転換していることが分かる時期です。
投資の基本は、安く買って高く売ることです。
これは、事業全般に通じることでもあります。
よって、投資で成功する秘訣としては、相場のサイクルを理解し、
チャンスを好機に変える為に、チャンスに気がつくことが必要で、
その為には、どんな投資対象が、本来の価値と比較して安くなって
いるのかが分かる為の最低限の知識と投資を通じて蓄積した
暗黙知が必要になってきます。