No1423・・・逆ザヤ
逆ザヤとは、ある二つの価格を比べて、一般的に高くて当然であるもの価格の方が安くて、
安くて当然であるものの価格が高い状態のことを指しており、逆ザヤという表現を使用するのは、
主に債券・商品・株式等の相場の銘柄について使うことが多いようです。
この逆ザヤに対して、価格の関係が一般的である状態を順ザヤと呼んでいます。
例えば、ある商品相場の現物価格が期先価格を上回る状態の時は、
市場参加者の相場の見通しが先安感が反映された証拠ともいえ、
長い上昇相場の後に、相場が天井圏で横這いを示している時に、
現物価格が期先価格を上回る逆ザヤの現象が現れた時は、
相場のトレンドが転換したことを示す1つの現象と見ることもできます。
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また、損害保険会社や生命保険会社が保険契約者に約束した利回りを資金運用利回りが
下回っている状態も逆ザヤと表現することがあります。
尚、稀に、配当権利落ちがかぶる限月の期間は、現物価格である日経平均株価が
日経平均先物価格より高くなって、逆ザヤの現象が続いていると思う人がいますが、
配当権利落ちがかぶる限月の日経平均先物価格は、配当権利落ち分金額だけ、
現物である日経平均株価よりも安くなりますが、これは、現物価格と先物価格の差が
配当権利落ち分金額だけしか離れていなければ、逆ザヤではありませんので、
配当権利落ち分金額を考慮して逆ザヤか順ザヤを判断する必要があります。