No625・・・予算実績差異
予算実績差異とは、単年度経営計画や中期経営計画で作成した定量計画である
予算と実績との差異のことであり、予算実績差異は、月次単位で、計画した予算と
実績の差異を把握することが一般的であり、予算実績管理をすることで、BS・PL・CFの
予算実績差異が明らかとなります。
この予算実績差異を求める理由は、予算と実績の差異の原因を調査することに
ありますが、予算実績差異を求めるだけで、その差異という結果の原因を掘り下げて
調べなければ、経営課題が解決されることはありません。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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また、予算実績差異分析をして意味がある場合は、予算のBS・PL・CFを作成する際に、
それらの計画が合理的根拠を基に作成されている場合で、合理的根拠もなく作成された
予算を用いて、予算実績差異を算出しても、予算と実績の差異の金額を計算するだけで、
差異という結果の原因を掘り下げることは出来ません。
そして、予算実績差異を求める問題は、簿記の検定試験などにおいても出題されている
ようですが、簿記で出題されるレベルは、予算実績差異の結果を計算するだけの内容なので、
実務において、役に立つ内容ではありません。
尚、予算実績差異を求める予算実績管理業務は、予算管理制度の中でも重要な
プロセスですが、このプロセスは、組織に経営企画室が存在する場合は、
経営企画室の役割となりますが、組織に経営企画室が存在しない場合は、
経理部の役割となります。