No603・・・売上高成長率
売上高成長率とは、企業の成長性を客観的に評価する財務指標で、
売上高成長率は、基準となる事業年度の売上高からどれだけ売上高が
増加したかをまず計算し、その増加率を計算した指標であり、
売上高成長率は、売上高伸び率とも呼ばれる成長性指標です。
この売上高成長率を評価する際は、自社の3事業年度から5事業年度の
売上高の数値の変化を確認するだけでは不十分で、もし、売上高成長率が、
業界市場規模の伸び率と比較して劣っていれば、自社の市場シェアは
低下していることになるので、企業の売上高成長率は、業界市場規模全体の
成長率と比較して、はじめて意味のある指標となります。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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また、売上高成長率がいくら良くなっても、売上高の成長が利益の成長に
繋がっていなければ、意味がありませんので、企業の成長性を評価する際は、
売上高成長率だけを分析するのではなく、営業利益成長率や経常利益成長率も
分析する必要があります。
そして、売上高成長率が高い企業ほど、一般的に、資金繰りに苦労する会社が
多くなりますが、売上高成長率が高くなって、資金繰りに苦労する理由としては、
運転資金の増加があり、この運転資金の増加には、良い増加と悪い増加があり、
運転資金の悪い増加の内容が、どのようなものであるかを理解することは、
財務の基本であり、経理部、財務部、経営企画室に所属する社員にとっては、
基本的なことです。
尚、企業の成長性を分析する際は、売上高成長率などの収益性の指標だけでなく、
企業の安全性を示す、自己資本増加率などの指標もチェックする必要があります。
計算式・・・売上高成長率=売上高増加額÷基準年度の売上高
売上高成長率に関連する用語
※財務、資産、負債、純資産、損益、キャッシュフロー