No607・・・経常利益成長率
経常利益成長率とは、企業の経常的な利益の成長率を客観的に評価する
財務指標で、経常利益成長率は、基準となる事業年度の経常利益から
どれだけ経常利益が増加したかをまず計算し、その増加率を計算した
指標であり、経常利益成長率は、経常利益伸び率とも呼ばれる
成長性指標です。
この経常利益成長率は、企業の本業の営業・財務・投資活動を含めた
トータルな実力を示す利益の伸び率などで、経常利益成長率が、
売上高成長率を下回る状態が続いている場合は、収益力に比べて、
有利子負債が過大である可能性もあるので、経常収支比率の状態にも
注意したいところです。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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また、経常利益成長率がどんなに高くても、経常収支比率が年々悪化していれば、
黒字倒産という可能性もありますので、発生ベースの利益の成長率だけでなく、
現金ベースの、資金収支の成長率も、当然、把握しておくべきです。
そして、企業にとって、好ましい成長の状態は、売上高や営業利益の増加率より、
経常利益成長率が高い状態の時であり、そのような状態が続いている時は、
金融資産が増加して、有利子負債が減少している時であり、キャッシュフローも
年々増加して、財務体質が強化されていると見ることもできます。
尚、企業の本業での利益の成長率を客観的に分析したい場合は、
営業利益成長率を調べて評価することになります。
計算式・・・経常利益成長率=経常利益増加額÷基準年度の経常利益
経常利益成長率に関連する用語
※財務、資産、負債、純資産、損益、キャッシュフロー