No638・・・営業債務回転率
営業債務回転率とは、売上原価に対してどれくらい営業債務が
残っているかを示す財務指標で、営業債務回転率の計算は、
売上原価を営業債務残高で割り算出し、営業債務回転率は、買入債務回転率や
買掛債務回転率と呼ばれることもあり、営業債務回転率は、財務分析の
効率性分析手法でもあります。
この営業債務回転率の計算に使用する営業債務とは、仕入に伴う買掛金と
支払手形を合計した金額で、支払サイトが短期間であれば、営業債務回転率の
数値も大きくなる状態になります。
※全産業仕入債務回転率データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の仕入債務回転率データ)
・全産業仕入債務回転率
・製造業仕入債務回転率
・非製造業仕入債務回転率
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ちなみに、支払サイトとは、取引先(仕入先)との取引代金の締日から
支払日までの期間のことです。
また、営業債務回転率が大きくなる状態は、運転資金が増え資金コストが増加し
資金繰りを圧迫し、逆に、支払サイトが長期間であれば、営業債務回転率の数値も
小さくなり、営業債務回転率が小さくなる状態は、運転資金が減り資金コストが減少して、
資金繰りを改善します。
この、運転資金は、、運転資本、経常運転資金、所要運転資金、必要運転資金、
必要運転資本とも呼ばれています。
尚、営業債務回転率はその計算上、売上原価の金額に影響を受けますので、
売上原価率の上昇や売上減少による売上原価の減少等も合わせて分析をすることで、
正しい財務の判断を下すことが出来ます。
計算式・・・営業債務回転率 = 売上原価÷営業債務残高