No130・・・債務超過額
債務超過額とは、貸借対照表(BS)の負債が資産を上回っている金額のことで、
債務超過額がある株式は数字上は株式の価値が無いことであり、債務超過額が
ある企業は財務体質として非常に危険な状態で、企業の全ての資産を
売却しても、負債が残る可能性がある状態なのです。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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この債務超過額は基本的に、企業の財務諸表である貸借対照表の数値を
確認することで判定するのですが、企業のバランスシートの資産と負債が
正確な時価を表していなかったり、不良債権などがオフバランスされている
場合などもあり、企業のデューデリジェンスを行なった場合、
実際は、債務超過額が無い場合であったり、債務超過額が拡大する場合もありえます。
また、債務超過額を解消する為には、増資をする、利益を稼ぐ、
負債を放棄してもらう、負債を資本金にする等の方法があります。
尚、株式公開企業(株式公開会社・上場会社・上場企業)の場合は、1年以内に債務超過の
状態が解消されなければ上場廃止となります。
ちなみに、サブプライムローン問題を発端とする金融危機の際には、欧米の金融機関は、
大幅に資産価値が下落した不良資産などを、オフバランス処理により企業本体から
切り離すことで、債務超過額を隠そうとする、粉飾決算といってもおかしくない
会計処理をしていた金融機関も数多くあったようであり、企業も、粉飾決算の
巧妙な手法を次から次に編み出してくる為、監査法人の監査をくぐり抜けている
ケースが多く、公表されている決算の数値で債務超過額がない企業でも、
本当に、債務超過額がない保証はどこにも無いということです。