No348・・・現金過不足
現金過不足とは、帳簿上の現金残高と実際に手元にある
現金残高が一致しない場合に、暫定的に未決算勘定として
処理する時に用いる勘定科目です。
この現金過不足は、現金が合わない理由が判明次第、
適切な勘定科目への振替仕訳を行い、決算期末まで
現金過不足の原因が不明の場合は、雑収入か雑損失として
処理をすることになります。
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また現金過不足が発生する場合は、帳簿上の現金残高が
実際に手元にある現金残高より多い場合か、帳簿上の
現金残高が実際に手元にある現金残高より少ない場合が
あります。
この現金過不足の原因としては、現金を実際に使用し支払いを
済ませているが、現金出納帳にその取引の記帳漏れがある場合や、
なんらかの理由で現金を受け取ったが現金出納帳にその取引の記帳漏れが
ある場合、あるいは、現金出納帳の記帳内容事態に誤りがある場合などが
原因として考えられます。
そして、現金過不足に処理した場合でも、決算期末まで現金過不足の
原因が不明の場合は、雑収入か雑損失として処理をすることに
なりますが、その際の消費税の区分としては、現金過不足自体に
何ら対価性がない為に、不課税に区分される為、課税売上や
課税仕入には該当しません。
ちなみに、決算期末まで現金過不足の原因が不明の場合、実際の
現金有高より帳簿上の現金残高が少ない場合の現金過不足残高は、
雑収入の勘定科目に振替られ、実際の現金有高より帳簿上の
現金残高が多い場合の現金過不足残高は、雑損失の勘定科目に
振替ることになります。
※現金過不足の仕訳例は下記の通りです。
例・・・現金の実残が3000で帳簿残が2000であった場合。
(借方) | (貸方) | ||
現金 | 1000 | 現金過不足 | 1000 |