No499・・・長期繰延税金負債
長期繰延税金負債とは、バランスシートの流動負債の部に表示される、
繰延税金負債以外の繰延税金負債を処理する負債の勘定科目で、
長期繰延税金負債は、税効果会計を用いて将来支払う税金を見込み
貸借対照表に負債計上したものであり、長期繰延税金負債は、税法上の
課税所得と企業会計上の利益を調整するものです。
この長期繰延税金負債は、翌期に解消される見込みの流動負債の部に
計上された繰延税金負債以外のものが該当し、長期繰延税金負債は、
バランスシート上では固定負債に表示します。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
■ビジネススキルを磨くマンツーマンセミナーと通信講座等のご案内
※セミナー会場は、JR山手線秋葉原駅徒歩1分(受講可能日時・平日・土日・祝祭日7時〜23時)
※各種通信講座は、受講期間6ヶ月から1年間(電子メールによる質問が何回でも可能)
・経営管理セミナー ・予算作成セミナー ・予算作成通信講座 ・経営管理通信講座
※経理・財務・経営企画業務の利益貢献度・各種管理業務合理化の後に残るもの・不動産相場情報
・経理業務の利益貢献度・経理業務の合理化の後に残るもの・いる社員といらない社員・日本の不動産相場
また、長期繰延税金負債は、長期繰延税金資産と異なり、支払可能性の
検討をすることはなく、その理由としては、将来加算一時差異の対象となるものは、
将来の支払の可能性が高いと考えられているからです。
尚、長期繰延税金負債は、税効果会計を適用した場合にのみ発生する
勘定科目ですが、税効果会計とは、企業会計と税法の資産と負債の金額に
相違がある場合に、法人税等の額を適切に期間配分する為の会計処理で、
税効果会計の対象となる項目は、一時差異であり、会計上で費用や収益となるが、
税務上で、損金や益金とならない永久差異は対象とはなりません。
※長期繰延税金負債の仕訳例は下記の通りです。
例・・・簿価1000の土地を2000と再評価し、実行税率を40%とした場合
(借方) | (貸方) | ||
土地 | 1000 | 長期繰延税金負債 | 400 |
土地再評価差額金 | 600 |
長期繰延税金負債に関連する用語
※繰延税金資産の回収可能性、繰越欠損金、将来減算一時差異
※課税所得、将来加算一時差異、繰延税金負債