No1438・・・未実現利益
未実現利益とは、連結会社間取引において、ある連結会社から他の連結会社へ利益が付加され
売却された商品等が、他の連結会社において在庫等となり連結会社間の外部へ売却できず
連結会社間の内部に滞留している利益のことで、未実現利益は、原則、連結財務諸表の
作成プロセスの中で消去されます。
この未実現利益の消去の仕訳例としては、連結グループ会社間の取引により在庫になっている棚卸資産(在庫)に
未実現利益が含まれている場合は、(借方)売上原価 ○○○ (貸方)棚卸資産 ○○○となり、
連結グループ会社間の取引により固定資産(土地)に未実現利益が含まれている場合は、
(借方)土地売却益 ○○○ (貸方)土地 ○○○となります。
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また、税効果会計において未実現利益の消去に係る繰延税金資産に関しては、実効税率の変更があっても
繰延税金資産計上額の見直しを行う必要はありません。
ちなみに、未実現利益の連結決算の開始仕訳は、当期において、
(借方)売上原価 ○○○ (貸方)棚卸資産 ○○○という仕訳を
している場合は、次期の連結決算の開始仕訳は、
(借方)連結剰余金 ○○○ (貸方)売上原価 ○○○になります。