No635・・・営業債務回転期間
営業債務回転期間とは、営業債務が売上原価の何日分残っているかを
示す財務指標で、営業債権回転期間の計算は、営業債務残高を売上原価で
割り365日を掛けて算出し、営業債務回転期間は、仕入債務回転期間や
買掛債権回転期間とも呼ばれます。
この営業債務回転期間が、短くなると資金繰りを圧迫する要因となり、
営業債務回転期間が短くなる理由としては、現金仕入比率が増加したこと、
支払手形のサイトが短くなったこと等があります。
※全産業仕入債務回転期間データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の仕入債務回転期間データ)
・全産業仕入債務回転期間
・製造業仕入債務回転期間
・非製造業仕入債務回転期間
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また、営業債務回転期間が低下する状態は、運転資金が増え資金コストが
増加し資金繰りを圧迫し、逆に、営業債務回転期間が長期化すると、
運転資金が減り資金コストが減少して、資金繰りを改善し、
財務体質の強化・改善に繋がります。
ちなみに、運転資金は、運転資本、経常運転資金、所要運転資金、
必要運転資金、必要運転資本とも呼ばれています。
尚、営業債務回転期間は、財務分析の効率性分析手法ですが、効率性分析手法とは、
貸借対照表(BS)や損益計算書(PL)の財務諸表データを利用して、各種回転期間や
回転率を分析して、どれくらい資本を有効活用しているかを評価測定することで、
効率性分析は、企業がどれだけ資本を有効活用して事業活動をしているかを
客観的に示す分析手法です。
計算式・・・営業債務回転期間(日数) = 営業債務残高 ÷ (売上原価÷365日)