No605・・・資本生産性
資本生産性とは、企業が投下した資産(資本)1円当たりに対して
どれだけ付加価値を生み出したかを示す財務指標であり、少ない資産で
大きな利益をあげている企業は、資本生産性が高く、資本生産性は、
財務分析における生産性指標の1つです。
この資本生産性を高めるためには、付加価値を増加させるか、
総資産(総資本)を圧縮する必要がありますが、総資産(総資本)を
圧縮する為には、売上債権回転期間、棚卸資産回転期間、
仕入債務回転期間を短くしたり、不要な遊休資産を処分したり、
必要最低限だけに現預金の残高を減らす等の方法がありますが、
経常収支の金額を無視して、資本生産性を急激に向上させようとすると、
資金ショートを引き起こす要因にもなりかねませんので注意が必要です。
※全産業財務指標データ
(日本企業約280万社の業種別・規模別の財務指標データ)
・財務指標データ
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また、労働生産性を高めようとして、人手を減らし生産効率を高めるために、
設備投資を実行し有形固定資産が増加すると、総資産(総資本)が増加する
ことになるので、資本生産性と労働生産性は、トレードオフの関係といえます。
そして、資本生産性と共に分析する指標に、労働生産性や設備生産性の
指標がありますが、労働生産性とは、企業が生み出した付加価値を従業員数で
割った財務指標のことで、設備生産性とは、企業が設備投資した有形固定資産などの
生産設備が、どれくらい効率的に活用されているかを示す財務指標です。
尚、資本生産性の計算に用いる付加価値とは、企業が事業活動において、
ヒト・モノ・カネの経営資源を活用して生みだした価値のことです。
計算式・・・資本生産性=付加価値÷総資産(総資本)
資本生産性に関連する用語
※財務、資産、負債、純資産、損益、キャッシュフロー